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更新日:2008.3.28
☆テツ☆
シロとの生活に一定のリズムが生れたときに、その闖入者は現れた。 それは‥‥、黒・茶・白のぶちマークのMixの赤ちゃんワンコだった。 上の娘がシロを散歩に連れて行った公園の植え込みの中にに2匹の子犬がいたそうナ。 生後3ヶ月ぐらいの男の子達が2匹。あきらかに‥‥、捨て犬だった。 見るに見かねた娘が2匹を連れて帰り、我家とお隣で飼うことになった。 隣に押し付ける弱みもあり、お隣さんに先に選んでもらったら、 きっちり可愛い方をもってかれてしまった。(^^;) こうして、器量はイマイチの、目の周りに黒いブチがある子が、ウチの子になった。
当時の漫画の主人公「鉄平」にちなんで、テツと名づけられた。
写真はシャンプーされる前にダレてしまってるテツなり。(^^;)
テツが家族になり、新しい生活が始まった。 テツはシロをお母さんと思い込んだようだった。いつもシロに甘えかかっていた。 一方シロはというと、構うでもなく、嫌がるでもなく、一定の距離をおいて接していた。
テツには、見るもの嗅ぐものスベテが新鮮だったようで、おまけに‥‥、 遊びの対象になってしまった。(^^;) 心の向くまま、気の向くまま、 興味の対象を見つけては、アッチヘフラフラ、こっちへフラフラ…、 あくなき探検を続けていた。でも、ふと我に返り、私とシロが先へ行くのに気づいた時は‥‥、 あわてて後を追いかけてきた。
シロの時は「バイバイ作戦」が功を奏したが、テツの場合は‥‥ 「シロと行っちゃうよぉー!」ってのが殺し文句だった。(ニンマリ)
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こうしてテツはだんだんウチの子になっていった。 基本が分かると聞き分けのイイ賢い若犬将に成長していった。(^^;) そして、2匹を連れて近くの山の尾根歩きもできるようになった。 そう、「おいで」ができるようになったのだ。
周囲に人がいないのを確かめて2匹を放してやると、 後になり先になり気侭に散策をしている2匹だったが、 私が「おいで」って呼ぶと、まずシロがきて、それにつられてテツが来た。 私の目尻が下がり鼻が高くなる瞬間だった。
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こうして時が流れ、テツが1歳を越えたある夜のコトだった。 いつものように仕事を終えて家に帰った。 普段、ちぎれんばかりに尻尾を振り、庭先で出迎えてくれるテツが‥‥、 その夜は‥‥、出迎えてくれなかった。
「ん? テツ! どーーした?」と小屋の方を見ると‥‥‥、
テツは伸びていた。 手足を伸ばし、息も絶え絶えの状態だった。状況を理解するまで、 数分かかったように思う。そして我に返ると、とてつもないパニックが襲ってきた。
「おかぁーーさん、みんなぁーーー! たいへんだぁーーー!」
テツを玄関に運び入れたが、ピクリともしなかった。 かろうじて息はしているものの、目は‥‥、瞳孔が開いているように思えた。 テツの口からは血のりが垂れていた。
かかりつけの病院は夜は無人。焦りながら電話帳をめくる。 ようやく住居兼用の病院が見つかった。連れてきてもイイという返事をもらい、 テツを毛布にくるんで病院に駆けつけた。時間は9時半頃だった。
病院で先生は脈を取り、瞳孔を調べ、口の中、お尻を調べた。 脈はあるものの、瞳孔は開き気味で、呼びかけにも反応しない状態が続いていた。 多分意識不明だったんだろう。先生は毒物中毒だろうと診断された。だが、 どんな毒物を食べたのかが不明なので、解毒のしようがないとのことだった。
おなかの中のものを吐き出させるために液を注入したが、 胃を通り過ぎていたようで、ほとんど吐き出すものはなかった。
最後の処置として輸血を受けることになった。病院で飼われている犬が連れてこられ、 胸元から注射器で血をもらい、テツに輸血してもらった。 病院の犬には心の中で「ごめんネ。ごめんネ。」と謝った。 気持ちの半分以上はもう駄目かもしれないと思ったけれど、 先生に輸血をしなくてもイイとは言えなかった。
そして‥‥、治療の甲斐もなく、テツは‥‥、逝ってしまった。 時間は12時になろうとしていた。
テツが逝ってしまった次の朝が来た。 テツのコトとは関係なしにシロを散歩に連れていかなければならない。 ただ、シロと歩いていると、シロの後になり先になり。 まとわりついていたテツがすぐそこから飛び出してきそうで‥‥。 シロをまともに見ていられなかった。そんな私の雰囲気を感じたのだろう、 シロも不安そうに何度も振り返って私を見ていた。
その内思わず知らず涙があふれてきて、空を見上げた時‥‥、 唇から歌がこぼれて来た。その歌は‥‥、
「上を向いてあるこーーー。涙があふれないよーーに。泣きながら‥‥、 歩く‥‥、一人ぼっちの夜。」 「胸にしみる空の輝き、今日も遠く眺め涙を流す。悲しくて悲しくて、 とてもやりきれない、このやるせないモヤモヤを誰かに、告げようかーー。」
その後、「おっ家内」と二人で泣き暮らした。不思議なことに、その間、 すずめの雛との遭遇や、カラスの赤ちゃんの保護事件などがあったが、 今思うとペットロスの私達を心配して、テツが様子を見にきていたのかも…。 テツがお☆様になってから10数年になるけれど、 いまだにテツのことを思い出すと涙が溢れて来ます。1年しか一緒にいられなかったけど、 たくさんの思い出を残してくれたテツ。虹の橋のたもとで待っていてネ。 ウチの子になってくれてありがとう。
CoCo、 まりも、 ゆい、 ティカ
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